yarn tsc –noEmit でさくっとTypeScriptの型エラー発見

目次

yarn tsc --noEmitの使用法

ターミナルにてプロジェクトのルートディレクトリで、下記のコマンドを実行します。

yarn tsc --noEmit

これにより、TypeScriptは型チェックのみを実行し、JavaScriptファイルの生成を行いません。
これは、開発中に型エラーだけをさくっと検出したい場合に便利です。
ビルド前の型チェックにしようとするといいでしょう。

利点

  • 一括で型チェック: ルートディレクトリ内のファイル横断して一括で型エラーを発見
  • 高速な型チェック: ビルド・コンパイルの時間をかけないで、さくっと型チェックを実現
  • 型エラー箇所を指摘: ターミナル上で表示(どこのファイルの行数も)
  • 型エラーのあるファイルをリスト表示: ターミナル上で表示

VScode・Cursorのターミナルなら
型エラーファイルリストのファイル名を
Ctrl(command) + クリックでエラーのあるファイルを開ける

--noEmitオプションとは何か?

ターミナルで使用するtscコマンド(TypeScript Compilerの略)には、--noEmitというオプションです。
このオプションは、コンパイル結果をファイルに出力せずに、型チェックだけを行うという目的で使います。
これにより、ブラウザ上で動かさなくてもさくっと型エラーを一括で発見できます。

--noEmitを外して、yarn tscだけを実行すると…

TypeScriptのコンパイラであるtscがプロジェクト内のTypeScriptファイル(拡張子が.ts.tsx)を変換して、対応するJavaScriptファイル(拡張子が.js.jsx)を生成します。
また、型チェックも同時に行います。

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